あのあと。
わたしの病状は日に日に悪化していたようで、最終的に何も仕事ができなくなるくらいになっていました。
具体的な症状として目に見えたものは、とにかく細かいミスが多く、それも以前に何度も指摘されているものがほとんどであること。元からの形質であることを抜きにしてもとかく量と質が悪い方向に多い。
また、記憶を保持しておく能力や、それを思い出すための能力にも影響があるのか、とにかく頭にもやがかかったような、そんな感覚がずっと続いている。これがコロナでちょっとだけ話題になったブレインフォグみたいなのだとしたら、多分直らないだろう……
そういう訳で
がんばって転職活動をして、何とかはいれた2社目のアニメ会社を1年(正確には11か月+1か月)で去ることとなった。11か月目の段階で人事面談などを複数回行っていろんな調整をしたが改善が見られず、この月最後の日に1か月の契約延長と雇止めの通知を受けた。やはりな……というのが正直な感想だった。
その昔、ぼんやりと夢見たアニメを作るという夢に遠回りをしつつもかなえたけれども、それが遠回りをし過ぎたせいで肝心な時に全力を出し切れない、それなのに全力を超えて無理をし過ぎている事にも気づかず、自覚をさせられたときには既にどうしようもないところまで進んでしまっている。4月末での離職だったが、終わってから悔しさが来る辺り、それすらも自覚できてなかったんだなと思った。
捨てる神あれば拾う神あり
それでも、そんな状態でも拾おうとしてくれるところもあるみたいだ。
正直今の状態を何とかせずに次のところへ行くというのもあまり上策ではないと思うが、支払いしなければならないものは山ほどある。話を聞くだけでも、とにかく来たチャンスは掴んでいかなければと思った。
過去に一度だけ開いた、同職の食事会。6人用くらいのおかしなほど狭いスペースに14人も詰め込んでひざを突き合わせて焼肉を食べるという、もう少し考えてやればよかったと思ったあの日に出会った一人に声をかけられた。あの後、独立しグロス会社を立ち上げたという便りはTwitterを通じて知っていた。その会社に行くともう一人、その食事会に居た人がいることも分かった。どうやらその食事会で出会って、自分と同じようにフリーになったところを声かけて入ってもらったらしい。活かすつもりがあれば無駄になることはない、改めてそう思った。
と、いうわけで
本日よりそのグロス会社にお世話になる運びとなりました。3社目、5年目になります。正直制作進行としては高齢長期になり、あまり褒められた成績でもないですが、ここでだめならもうすっぱりと別の職種へと仕事を変えようと思います。これは誰かにお声をかけられても、ご迷惑になるだけなので丁重にお断りする所存。
それとね
表題の「今のわたしは、私の居場所」って自分が数秒で思いついたやつなんだけど、すごいいいなって思った。ほかに誰か思いついてそうだけど。